平成29年7月14日、ツーリング6日目。ハマナス交流広場キャンプ場で朝を迎えた。
※訂正があります。前回(その6)の最後に掲載した2枚の写真は、文面から夕日の写真になっていますが、正しくは朝焼けの写真でした。撮影データを確認したところ14日の午前4時30分に撮ったものです。午前4時過ぎに漁船の音で目覚め、テントを出たところオホーツク海が燃えるような朝焼けになっていたので、思わずカメラを取り出したのでした。一方、次の写真が13日の午後4時、テント設営時の写真です。

さて、午前7時30分、荷物を積み終えキャンプ場を後にする。国道238号を紋別、サロマ湖に向かって走る。1時間ほど原野と牧草地の単調な道を走ると、枝幸町から雄武町に入った。このあたりは大規模な牧場が目につく。そんな中、一面の牧草地に黄色い花が咲き乱れている牧場があった。思わず足を止めてカメラを出した。さらに走ると今度は、刈り取った牧草をロール状にラッピングした「牧草ロール」が運動会の大玉転がしのようにゴロゴロとある。

牧草地の中に一面の黄色い花。なんの花だったのだろう。

飼料ロール。山形で見かけるものより一回り大きい。
牧場の風景とオホーツク海を眺めながらのんびりツーリングが続くと思っていたら、甘かった。今回のツーリングで最大の試練が待っていた。横風である。今日、オホーツク海沿岸には強風注意報が出ていたが、風を遮るものがない真っ直ぐな道を走っている時、内陸から海に向かって吹く風が急に強くなった。荷台のボックスの上にマットや寝袋をくくりつけたカブの側面に容赦無く吹きつける。まっすぐ進むには車体を風上に傾け、ハンドルを逆にねじる。かぜの強さにも強弱があるのでヨロヨロ運転になる。時おり抜いていく大型トラックからは危なっかしく見えたに違いない。さらに風が強くなり危険を感じて、とうとうカブを押して歩いた。風を遮るものがあればと前方を見てもそれらしいものはない。強風は1時間ぐらいで弱まったが、心臓がドキドキした1時間であった。

紋別にある道の駅のシンボル
強風と格闘しながら着いた先は、紋別市の郊外にある道の駅オホーツク紋別。カニのハサミの巨大モニュメントがある。ライダー達の撮影ポイントになっているので、私もパチリ。しかし、どうしてカニのハサミだけなのだろうか? 胴体まで作る費用が足りなかったのだろうか。確かに一つの部位だけでカニと判って、インパクトがあるので製作者の狙いは当たったと思う。これは、甲殻類のカニだからモニュメントになるが、サルやヒトの腕だけだったら夢でうなされるに違いない。夢を見るなら広い草原の上を飛んでいる夢がよい。このツーリングではそんな草原をいくつも見たが、一度も夢に出てこない。
さて、強風からもなんとか逃れ、カニのハサミからも襲撃されずにサロマ湖に着いた。海か湖か区別がつかないまま走っていると、国道沿いに直売所を兼ねた海産物工場「北勝水産直売店」があったので休憩を兼ねて立ち寄った。生ホタテをその場で食べられるコーナーがあったので、五感の一つ味覚を味わおうと早速食べた。柔らかく、とろりとした食感で瞬く間に3個が喉を落ちていった。いわゆる「舌が追いかけていく美味さ」である。家への土産もここから送ったが旅行者に好評の店であった。

(株)北勝水産の直売店(ホームページから)

生ホタテ。わさび醤油で食べた。これで200円は安い。
サロマ湖を過ぎて、能取湖と網走湖に沿って走るとやがて網走市街だ。ここでは、観光の定番「網走監獄」を観光した。ちなみに「網走刑務所」は現役の刑務所なので、それなりの罪を犯さないと入ることができない。一方の「網走監獄」は日本最古の刑務所を移築・修復された博物館である。入館料1080円を払うと誰でも入れる。広い敷地に木造の建屋が何棟か立っている。団体観光客に紛れてガイドの説明を聞きながら館内をめぐる。リアルなマネキンが当時の様子を再現している。木製の格子は、角度によって廊下から牢内は見えるが、逆は見えにくくなっているなど工夫されている。この網走監獄で私が一番興味を持ったのは、博物館の一角にあった現在の牢獄を再現した部屋であった。これは、なかなか見る機会も入る機会もない。まず驚いたのは待遇の良さである。四畳の和室(和室と呼ぶのはどうもおかしい、畳の部屋としよう)にはテレビ、机もある。テレビは午後7時から30分見ることができるという。プライバシーを考慮して一人一部屋の独房になっているという。三度の食事も栄養バランスを考えたもの。これはガイドから聞いたことなので、全ての刑務所がそうなのかは解らないが、モデルルームを見る限り都内の3〜4万円のワンルームアパートより良いかもしれない。さて、1時間ほど見学すると外は炎天下でかなり暑い。監獄の軒先にあった寒暖計を見ると35度を示している。たまらず木陰に入る。観光客もこの暑さにびっくりしている様子で、ソフトクリームの溶ける早さに追いつこうと一生懸命だ。

網走監獄の入口。リアルなマネキンが迎える。

牢獄が並ぶ棟

現在の牢の内部
さて、午後3時になるので今日のキャンプ地を決めなくてはならない。明日は知床半島に向かうので、その方面のキャンプ場をマップで探す。知床半島のつけ根にあたる斜里町に「クリオネ」というキャンプ場がある。1時間で行けそうなのでちょうど良い。ここに決めようと猛暑の網走をあとに斜里町に向かった。そして、午後4時には斜里町の町外れにあるクリオネキャンプ場に着いた。

今日の走行距離257キロメートル この続きは(その8)で‥
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悠々と流れる石狩川

道の駅おびら鰊番屋の隣にある文化財「旧花田家番屋」
夕陽丘キャンプ場
キャンプ場の丘から見た苫前港
苫前温泉ふらっと。日帰り温泉を兼ねたホテル(パンフレットからの写真)
本日の走行距離202キロメートル この続きは(その6)で‥







国道5号沿線のスーパーで夕食を調達する(グーグルのストリートビューから)
大沼公園を周回する道路 (翌朝の朝に撮影)






名作「飢餓海峡」で津軽海峡、下北半島、仏ヶ浦は重要な背景になっていた
